知ってる人は知っている、ソニー初の民生用Hi8ビデオカメラです
正式型式は”CCD-VX1”

3CCDでHi8と、当時の中ではかなりのハイスペックで
後継のVX1000が登場するまで長く売れ続けました

高校時代、部活で古い8mmのビデオカメラしかなかったうにさんたちは
どうしてもこのVX1が欲しくてたまりませんでした
でも、年間の部費が3万円という、生徒会からいじめのような扱いを受けていた
うにさんたちの部では到底買えません

ですので、うにさんたちは考えました
「・・・いろんなコンテストに出して稼げばよくね!?」

こうしてうにさんたちは、朝日新聞をはじめとする賞金もしくは賞品のいいコンテストに
いくつかの映像作品を出品しました

結果として、うにさんたちの手元には高校生としては破格の200万円の大金が集まり
晴れてVX1及び業務用編集機そしてエフェクターを新調することが出来ました

まぁ・・・ただ問題もありまして・・・
いかにコンテストできちんととったとはいえ
高校生が現金をもらうことに、なぜか学校内で問題になり・・・
いや、それは学校側の部費が少ないから自分たちで部活の範囲でゲットしたんじゃろがい!?
と、生徒会及び教務部、はては校長の前でも息巻いたのですが・・・
「校則でアルバイトによる金銭を稼ぐことは禁止されており、あまつさえ部活動として稼ぐなど論外」という
謎理論を展開されました

ただねぇ・・・一応策は打っておいたんですよ・・・
コンテストでそれなりの実績を上げたおかげで、テレビや新聞に取り上げられましてね
「部費が少ないので自分たちで機械を買おうと頑張りました!」
「でも、(学校に)取られちゃうかもしれません・・・」
ってけな気な顔してインタビューに答えて
それが、テレビや新聞記事になりましてね

さすがに学校側もそれ以上の追及ができず
でも振り上げたこぶしの下ろし先に迷っていましたので
OBからのカンパという名目で落ち着きました

その後、念願のVX1で撮影した作品が
とある公共放送主催の大会で全国優勝することになるのですが
それはまた別のお話・・・